Google I/Oの(技術的ではない)まとめ

帰国したのでとりあえずまとめ。


セッションは意外とベーシックなレベルのものが多くて、ここに来ないと手に入らない情報を期待して参加したとしたらちょっと拍子抜けかもしれない。もちろん私が参加したセッションはほんの一部だけど、他の参加者に聞いてもおおむね同じ感想な模様。


今回に関して言えば、なじみのあるトピックよりも、なじみのないトピックのセッションを選んで参加した方が基本的には楽しかったはず。実際、私はGAE絡みのセッションを中心に聴講した初日よりも、敢えて外したセッションを聞きに行った二日目の方がずっと面白かった。


ただ、おそらくGoogle I/Oの一番の価値はセッションではなく世界各国の開発者と話ができることだと思う。セッションで隣り合った人や、たまたま同方向に移動してる人、Fireside Chat(ポスターセッション?)で周りの人に話しかけたり、近くにいる人を捕まえてビリヤードやテーブルサッカーゲームを楽しみながら雑談したり、パーティで片っ端から名刺交換しながら世界の情報を収集できたら、ものすごく充実した時間を過ごせただろう。



だろうってことはつまり、自分はそうできなかった。後悔というよりもったいなくて仕方がない。ぶっちゃけ、I/Oに参加したせいで帰国してから本腰入れて勉強しようと思うのは、AndroidでもOpenSocialでもなく英語だったりする。


この決心何度目だよ、と思わんでもないけど、ガンガン知り合い増やしてる(ように見える)参加者を横目に見ながら指くわえてるのはもういやだ。取り急ぎ、Google Developer Dayでは届いたばかりのmoo minicardを100枚、配り切るつもりでがんばってみよう。


ところで、翌日や翌々日に観光しながら思ったことがある。

「メシ食うとこ選んだり、移動したり、なんかいろいろ面倒くさいな」

で、気付いた。Google I/OはミニGoogleだったんじゃないかと。言い換えれば、Google体験版。


I/Oの二日間はホント楽だった。朝はセッションの前にバイキングが用意されてるし、昼もセッションの合間を見て3階に上れば3種類のバイキングから選び放題。



喉が乾いたらその辺にフリードリンクがあるし、ハックしたくなったら近くの電源にラップトップを繋いで、WirelessLANでネットにもつなぎ放題。セッションに疲れたら床においてあるクッションにへたり込んでいい。それでも疲れが取れないようならリラクゼーションステーションで女性マッサージ師にコリをほぐしてもらうもよし、もっと積極的にリラックスしたければ適当に相手を捕まえてビリヤードやテーブルサッカー。


なんだろう。甘やかしてるってことじゃなくて、何かに熱中したいと思った時に、それを妨げるものを悉くGoogleがブロックしてくれてる感じ。今回はセッションだし、Google社内ならサービス開発なんだろう。

プログラマは作る機械」(ただし良い意味で)

みたいな。


Google I/OGoogleを体験する場、そう考えるとこの2日間はとても満足の行くものだった。英語力が足りなくて少し悶々としたとしても、その場にいることには違いはなく、うまく話ができないもどかしさも含めての体験だろう。


このような素晴らしい機会を与えてくれた関係者の皆様に感謝すると共に、Google Developer Dayの成功に何らかの方法で貢献することで少しでも恩が返せるといいなと思う。