Google Waveの続報が公開されました
http://googlewavedev.blogspot.com/2010/09/wave-open-source-next-steps-wave-in-box.html
Google Waveの突然の開発終了が発表されてから一ヶ月の間まったくと言っていいほど情報が出てきませんでしたが、やっと少し情報らしいものがでてきました。
フォーラム等で続報を追いかけていた人には完全に予想の範囲内で新しい情報はほとんど無いんですが、それでもGoogle Waveチームから公式に発表されたということが大きいと思います。
以下に簡単に翻訳しておきます。
オープンソースWaveの次のステップ: "Wave in a Box"
独立したプロダクトとしてのGoogle Waveの開発を中止すると発表した後、多くの人からWaveのオープンソース化と連合プロトコルの未来について尋ねられた。次のステップを計画するのにしばらく時間がかかったが、ここで今後数カ月、私たちがどうするつもりかという計画を共有しておきたい。
私たちはすでにオープンソースにしている20万行のWaveサーバーとウェブクライアントのコード(詳細はwaveprotocol.org)に肉付けし、より完全なアプリケーション、つまり"Wave in a Box"へと拡張するつもりだ。
このプロダクトには将来的には次のものが含まれることになるだろう:
- Google Waveシステムと同様の構造化された会話モデルを利用してリアルタイムコラボレーションをサポートするサーバーとクライアントがバンドルされたアプリケーション
- ウェブクライアントで使用するスレッド化された会話モデルを完全にサポートした高速でフル機能のWaveパネル
- 永続化されたWaveストアとサーバー上での検索機能(MongoDBを使うパッチを使用して実装)
- クライアント-サーバープロトコルの拡張
- ガジェット・ロボット・データAPIサポート*1
- wave.google.comからwaveデータのインポート
- Wave in a Boxインスタンス同士で連合(Federate)する機能とそのためのいくつかの設定
このプロジェクトは現在見ることができるGoogle Waveのフル機能を持つものにはならない。しかし、私たちは開発者や企業ユーザーに彼ら自身のハードウェア上でWaveサーバーを動かし、waveをホストする機会を提供したい。
当初からGoogle Waveプロトコルが新時代のコミュニケーション・コラボレーションツールをサポートできるようにするというのが私たちの希望だった。これまでのデベロッパーコミュニティからの反響は驚異的だったし非常に価値のあるものだった。今後はそれがさらに重要になり、開発者やその他のプロジェクトこそが決定的なパートになるはずだ。
Wave in a Boxは実用的なアプリケーションになるが、その先のWaveの未来はあなたの貢献に掛かっている。このプロジェクトがWaveデベロッパーコミュニティが成長と革新を続ける助けになってほしいと思う。私たちの計画に関するより技術的に詳細な部分はWave Protocol Forumで議論できる。オープンソースプロジェクトの最新の進捗を追い、あなたがどのように貢献できるかを学ぶにはここがベストな場所だろう。
ここから、Waveは次の段階に進むことにしよう。