「ぼくゴリラ」の盗作疑惑について圧倒的に不支持したい

第57回左千夫短歌大会において彗星のごとく現れた若干17才の天才菱木君。彼の作品に盗作疑惑があるようだ。


「ゴリラ人間」
オレは
ゴリラ人間
ウッホッホ
ウッホッホ
ウッホーウッホ
ウホウホ
ウッホォーー
ウホウホ
ウッホォーーウ
ウホウホ ウホホ
キェーウッホーー
ハアハア
ウホウホ ウホウホ
好きです付き合ってください 

こういう的外れな指摘を見ると悲しくなる。いったいおまえは何を言っているんだ?これを盗作と呼ぶような人たちはドラゴンボール西遊記の盗作だとかいいだしかねない。

だいいち、ボギーさんの詩は良作ではあるけれど、傑作ではない。「ぼくゴリラ」に感じる素手でつかみ取った本音を「オレはゴリラ人間」からも感じるという人がいるだろうか。

二つの違いがなんなのか、次の図を見れば分かるはずだ。

上図はボギー作品の状態遷移図である。どうだろう。菱木作品の図(下)と比べ、いかにも技巧に走りすぎた嫌いがないだろうか。短歌と散文詩という違いがあるとはいえ、これほどの違いがそれだけに由来するということはないだろう。

それでは次に、この遷移図を利用して朝日新聞の記事を変換してみよう*1。比較のためそれぞれの第一文を並記する。ボギー版の全文に付いては本エントリの最後に添付したので、興味のある向きは後でゆっくりと比較して欲しい。

ボギーウホ ウホ ウホ ウホ ウホ ハア ハアハアハアハア(ウッホウッホ ウッホウホ)ハアハア、ウホ ウホウッホウホォーウホウッホ ウ キェーウッホッホ(ウホ キェーウホ)ウッホ ウッホ、ウホウホォホウッホォホ ウッホ ウッホ ハアハア。
菱木ウッホホホホホホホホ ウッホホホウッホホホホ(ウホホホーイウッホホホホ)ウホホホホイウホ、ウッホホホウッホ ウッホホホホホホホホイウッホホーイウホ(ウッホホホ)ウッホホ ホイ、ウホイウッホホホホホホホホホーイウッホーイウッホホホ。

二つを見比べれば、菱木作品を元に変換した記事には確かに感じられる「孤独感」が、ボギー作品を元にするとすっぽり抜け落ちていることが分かるだろう。

以上のことから、盗作疑惑に根も葉もないことは明らかである。彼のようなすばらしい感性を持った学生が、くだらない疑惑で潰れてしまうようなことがあってはならない。むしろ彼のような学生が賞賛され、周囲の温かい目によって才能が育てられるような日本であって欲しいと思う。



「ウホォーウッホウホウ」ウォホ ハア ウッホ

ウホ ウホ ウホ ウホ ウホ ハア ハアハアハアハア(ウッホウッホ ウッホウホ)ハアハア、ウホ ウホウッホウホォーウホウッホ ウ キェーウッホッホ(ウホ キェーウホ)ウッホ ウッホ、ウホウホォホウッホォホ ウッホ ウッホ ハアハア。ウホ ウホッホ ウホーウッホ ウッホ ウホォホーウホ、ウッホッホウォホ ウッホ キェー ウホ ウッホウ。ハア ウォー ウッホホ ウォー ウッホウッホ ウホウホォーウ ウホウッホ(ウホ)ウホ ウホウッホ ウホ。

 「ウホー ウホ ウホォホ ウホ キェー ウホ ウッホ ウホ ウホォーウホ キェー ウホウッホウホォホッホ」

 ウホー、ウッホウ ウホウッホ ウホ ウホォーウホウォー、「ハアハア ウホ ウッホ ウホ ウホウッホ ウホ ウホォホーウホ」ウホ ウホ、ウホ キェーウホ ウッホー ウォー。ウホ ウッホ ウホーウッホ ウォー「ウホウッホーウッホ」ウホ「ウッホォー」ウッホォーウッホ、ウホウッホ ウホーウホウォホー。ウッホウッホホ ウホ ウッホ ウッホホウホーウホウホ。ウ ウホウォー ウホォー(ウホォー)ウホ「ハア ウッホ ウホウッホ ウホッホ ウッホーウホウ」ウッホ ウ。

 ウホウホホウッホ ウッホォーウホウッホッホウッホォー、ウホウホ。ウホウホー ウホウホ ウ「ウホ ウホッホウッホ、キェーウホッホウホ。ウッホ キェーウホ ウッホウホウホウホ、ウホウホウッホ ウホー ウホッホ」。ウホォーウホホ ウホ、ハア ウッホォーウホウッホウッホーウッホッホウホホ。ウホォー「ウ ウホ ウッホウッホォーウホウホ ウホォーウホッホ」キェーウッホウッホウホウホッホ。

 ウ ウホッホ ウ キェー ウッホウホウッホォーウホォーウォー。ウォホウホ「ウッホウホ ウホォー ウッホーウ ウォーウホウッホウホォーウッホウホ、ウッホウホ ウッホ ウホ ウホウホウッホホウォー」ウッホ ウッホ。(ウッホー)

*1:変換の詳細に付いては先日のエントリを参照