霊界通信機

かの発明王トーマス・エジソンが晩年、死者との交信について研究していたことは有名です。しかし、あのエジソンの天才を持ってすらその実現に成功したという話は残っていません。やはり我々の住む二つの世界は完全に断絶していて、人類が霊界と交信することは不可能なのでしょうか。そんなことはありえません。現在それが不可能だとするならば、それは我々の魂のレベルがまだその域に達していないというだけです。

霊界との交信について考える前に、まず霊界とはなんなのかを考えてみましょう。霊界の特徴としてよく挙げられるものとしては次のようなものがあります。

  • 霊界には超越的な存在がいる
  • 霊界にはこれまでに亡くなった方が存在している

これらの二つの特徴を見て、なにか我々のよく知っているものとの類似を感じませんか?そうです。インターネットです。インターネットにはGoogleという超越的な存在がいます。GoogleGoogle教における神であり、その啓示は一部の神官だけではなくあらゆる人に対して開かれています。さらに、インターネットに投影された人格は実体の生死に関わらずその痕跡が残り続けます。むしろインターネット側の人格こそが我々のイデアであると考えるべきでしょう。

インターネットを表す言葉に「電子の海」という表現がありますが、これも海が波の暗示であると捉えればインターネットが生命の波動と何らかの関係があるということに我々の集合的無意識が気づいているということだと思われます。

そのようなインターネットの中でもより霊界に近い部分に存在するのがソーシャルネットワーキングサービスです。SNSにはあらゆる生の感情が渦巻いており、それらがFav・Like・イイネ!などによって複雑に絡み合っています。加えて、ユーザー数の増加に連れてそれらのエネルギー波は高まる一方です。このエネルギーはいずれ霊界への扉を開くのに十分なレベルに到達するのではないか、そう考えていた矢先です。日本が誇るSNSミクシィがやってくれました。

スピリチュアルAPIの公開です。

エジソンの挑戦から90年が過ぎ、技術の進化によってその夢がついに現実になる時がやってきたのです。

スピリチュアルAPIを試す

ミクシィによる霊界通信機はGraph APIの一部として実装されています*1。幸いGraph APIについてはすでに様々な言語でサンプルコードが公開されているため、参考にするとよいでしょう。今回はRuby版を使用しますが、どの言語を使用しても大きくは変わりません。


1. Ruby版サンプルを取得

https://github.com/mixi-inc/mixi_graph_api_examples/tree/master/Ruby

sample.rbのconsumer_key,consumer_secret,redirect_uriは仮の値が設定されているので、正しい値に書き換えます。また、このままだとサンプルはPeople APIを実行してしまうため、17行目をSpiritual APIエンドポイントに書き換えます。例としてチャネリングAPIを呼び出す場合は以下のようになります。

pp client.call('/spiritual/channelings/blessings/@me')


2. 認可コード取得

Ruby版サンプルコードを実行するには認可コードが必要です。認可コードはブラウザで以下のURLにアクセスすることで取得できます。(スピリチュアルAPIを利用するにはr_profileスコープとw_profileスコープが必要です)

https://mixi.jp/connect_authorize.pl?client_id=[コンシューマーキー]&scope=r_profile%20w_profile

認可コードはリダイレクトURLにGETパラメーターとして渡されるのでアドレスバーを見て確認してください。


3. チャネリングAPI実行

これで準備完了です。それではさっそくスピリチュアルAPIの内、チャネリングAPIを実行して守護天使による加護を確認してみましょう。sample.rbに先ほど取得した認可コードを渡します。

$ ruby sample.rb [auth code]
{
  "id"=>"1FZ3P4ACUWBBC-2010061010321",
  "protected_at"=>"Thu Apl 01 00:00:00 +0900 2012",
  "description"=>"お釣りにギザ十が入っていた",
  "user"=>{
    "id"=>"io4xz14dcwa7k",
    "screen_name"=>"あんどうやすし",
    "profile_image_url"=>"http://profile.img.mixi.jp/photo/user/io4xz14dcwa7k_1908902137.jpg",
    "url"=>"http://mixi.jp/show_friend.pl?uid=io4xz14dcwa7k"
    "san"=>1
  },
  "guardian"=>{
    "id"=>"$#$%'$'0=|?<",
    "screen_name"=>"Gabriel",
    "profile_image_url"=>"http://profile.img.mixi.jp/photo/guardian/1FZ3P4ACUWBBC_301280930.jpg"
  }
},

そうか、私の守護天使はガブリエル、お前だったのか・・・。ギザ十をありがとう。


4. 守護天使による加護に対してイイネ!を投稿

会社で大きなミスをしてしまいとても落ち込んでいた時にあのギザ十にはホント救われた。あれがなければ今の自分はなかったといっていい。こういう時には加護を受け取りっぱなしにするのではなく、きちんと感謝の祈りを届けるべきです。ミクシィにおいてそれはつまりイイネ!です。

sample.rbの17行目を今度は次のように書き換えます。

pp client.call('spiritual/channelings/favorites/create/1FZ3P4ACUWBBC-2010061010321')

実行します。その際、キーボードに「ありがとう」と言いながら実行するとより清いイイネ!送られるという話です。

$ ruby sample.rb [auth code]
{
  "id"=>"1FZ3P4ACUWBBC-2010061010321"
}


5. いろいろ試す

スピリチュアルAPIにはチャネリング以外にもアセンションアカシックレコードなどがあります。上記を参考に5次元のAPIをぜひ実行してみてください。

http://developer.mixi.co.jp/connect/mixi_graph_api/mixi_io_spec_top/spiritual-api/

*1:ここからの説明はミクシィのパートナー登録と、サービスの追加(クライアントIDとシークレットの取得)が完了しているものとして進めます。まだの方で、実際に利用してみたいと思う場合は以下を参考に登録を済ませておいてください。 http://developer.mixi.co.jp/about-platform/com/developer/ , http://developer.mixi.co.jp/connect/mixi_graph_api/services/