敷金と礼金

不動産屋とアパートめぐりで一日が終わった。


それで思ったんだけど、敷金と礼金ってなくしたほうがお互いのためじゃね?もちろん、お互いって言うのは貸主と借主。


部屋の良し悪しはもちろん見るまでわかんないんだけど、高い部屋の方がいい部屋な気がするのが人情でしょ?自分が不動産で見た広告の話をすると、家賃7.3万円の部屋よりも7.8万円の部屋の方がなんとなくいい部屋のような気がした。でも、例えば前者が敷金礼金共に2ヶ月、後者が敷金礼金なしだったらどうだったか?

家賃 礼金
7.3万円 2ヶ月 2ヶ月
7.8万円 なし なし

たぶん、それでも7.8万円の部屋の方がいい部屋ってイメージのままだったと思う。それどころか、7.8万の部屋の大家の方が欲の皮突っ張ってない感じで好印象でさえある、でしょ?


ところがこれ、仮に4年住むとしたら最終的に支払う金額は同じくらいなんだよね。


支払ってる金額が同じくらいなのにどうして7.8万の部屋の方がいい部屋ってイメージになるかを考たんだけど、答えは簡単。敷金礼金は強欲な大家が借主の足元を見て請求しているお金で、家賃は部屋を借りるためのお金(なので部屋のグレードに直接関わってくるはず)という思い込みがあるからだと思う。もちろんそんなのは単なる思い込みで、手に入れたお金を何に使うかは大家の胸先三寸のはずなんだけどさ。


思い込みが正しいかどうかはともかく、それがあることを認めるなら大家のやるべきことは明らか。自分の物件の借主が平均何年住んでいるかを調べて、敷金礼金をその年月で割った分を家賃に上乗せ、敷金と礼金自体はゼロにする。その結果

  1. 最終的に手に入る金額を変えないまま
  2. 部屋のグレードが高いと思わせることができ
  3. 借主の大家に対する印象をよくすることができる

となると、やらない理由が分からない。


借りる側としては、実際の得はそれほどないんだけど、とにかく敷金とか礼金とか、馬鹿げたお金が書面から消えるだけですっきりしない?つーか、敷金はともかく、礼金ってなんだよ。貸したいつってるから借りるつってるだけで、お礼に余分な金払う義理なんざねーよ、とかそういうモヤモヤがなくなるだけで個人的にはうれしい。


たまたまそういうのに携わってる人がこの文章を見ることがあれば、ぜひ検討してほしい。