全然他意はないですよ

以前読んだ本に載ってた話をふと思い出した。何に載ってたか覚えてないし、話の記憶もものすごく曖昧なんだけど、とにかくなんかの心理学実験の話。

たぶん大学でやったんだと思うけど、二つグループを用意して同じようなサークル活動をしてもらったそうな。活動内容は知らないけど、とにかくくだらない活動。校庭の草むしりとか、ひたすらボードレールを音読するとか、たぶんそんな感じなんじゃないかと妄想。

ところが両グループともまったく同じ活動をしてたにも関わらず、サークルを辞める人の数は明らかに一方が他方よりも少なかった。それはなぜか。

実は活動内容は同じなんだけど、一方のグループではサークル入会に当たって、これまた具体的にはなんだか知らない、とにかく恥ずかしかったり面倒くさかったり、何かしらの苦痛になるような条件を課すようにしてた。

もちろんここから先の解釈いろいろだと思う。ただ、その本での説明は確かこうだった。「始める条件として嫌な思いをさせることで『こんなに嫌な思いをして始めたことなんだから、その活動がくだらないわけはない』と自分で自分を騙してしまう」

たしかに苦労してやっと始めたことがやっぱり下らなかったと認めるのは、自分が馬鹿だと認めるみたいで嫌なもの。考えてみれば宗教とかも、入門に当たって意味あるんだかないんだかわからないくだらない儀式をやらせたりする。あれはやっぱ意味あるんだよ。よくできてる。

なんかそんなことを、昼間っから風呂に浸かりつつ考えた。

つまり何がいいたいかというと、要は私も数週間後には「あとづけOOマンセー」ってなってるかもなぁ、と・・・