Project Ara Conference報告会

昨日「Project Ara Conference報告会」というのに参加したんですが、かなり面白かったです。Project Araはモジュールを組み合わせて好みの携帯を作成できるということから、マニア向けの尖ったガジェットを目指しているものだと思っていましたが、実はそういうことではないらしく。むしろその反対に、作ってる人たちはケータイのモジュール化を推し進めることで低価格化や耐故障性(壊れた部分だけを交換)を実現して60億人にモバイルデバイスを届けることを最終目標にしてるそうです。

さらに、その実現手段として彼らが考えているのが、ソフトウェア開発がコモディティ化したことで進化が加速したのと同様の状況をデバイス開発にも持ち込むこと、つまりデバイス開発のコモディティ化です。実際Project Araにはモジュールのインターフェース仕様だけではなくて、物理シミュレーションを使用したデバイスレスの設計ツールから3Dプリンタを使用した製造機器の仕様まであらゆるものが含まれていて、デバイス製造に関する新しい生態圏をゼロから構築しようとしています。

ハードウェアと聞くと門外漢過ぎて正直腰が引けそうになりますが、目標がコモディティ化となると少し早めに手を付けておいた方がいろいろと嬉しい気もしてきました。数カ月後には一部の開発者に開発機を配り、一年後には実売くらいのスピード感で進めているようなので、せめて少しずつでもこの辺の動画を見て心の準備だけでも進めておこうと思います。